花業界で働く心得

お花に関するお仕事をする前にまず知っておいてほしい事は、
フラワースクールと実際にお花屋さんで働く仕事は全然違うという事です。
アレンジを作るのが楽しくてお花屋さんで働きたいという方がいます。
悪い事ではないのですが、その気持ちのままお花屋さんで働くと必ずすぐに壁にぶつかります。
それは、同じ制作でも、フラワースクールでは作品になるのに対して、仕事では商品になるからです。
作品は時間をいくらかけても問題ありませんし、自分が納得いくまで作り直す事が出来ます。
それに比べ、お花屋さんでの仕事で作る商品はお客様がいらして、お客様のニーズにあった商品を作り、かつ、極力お待たせしないように手際よく作らなければなりません。
作品と商品では全く違う事を覚えておいてください。

また、有名なフラワースクールを出ているからといっても、お花屋さんはフラワースクールを重視しないことが多いです。
スクールで何年勉強しましたと言っても、実際にお花屋さんに入れば、素人同然です。
もちろん、お花の扱いを知らないよりは、知っている方が良いですが、スクールの方とお花屋さんでの実務経験の差は大きい事を覚えておいてください。

お花屋さんと一言でいってもいくつか職種があります。フラワーショップ、ウエディング装花、フューネラル（葬儀関係の）装花、アトリエ制作等、いくつありますが、働く前に自分がどのようなスタイルで花の仕事をしたいのかを決めておく事が大事です。本当は接客が苦手なのに、フラワーショップに入社してしまい、お客様と上手くコミュニケーションが取れず、クレームになったりしてお花の仕事が嫌いになってしまうかもしれません。自分のやりたい職種のお花屋さんを見つける事をお勧めします。